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  • 2012.06.06 Wednesday
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ファーストフードチェーンも参入、カフェ市場

日本で「アメリカン」と言えばコーヒーの代名詞というくらい、アメリカ人はコーヒー好きという印象があります。
しかし元々欧州や日本には長い間存在した、コーヒーを中心とする「カフェ」市場は、実はアメリカではスターバックス(開業は1971年シアトルにて。テイクアウトとエスプレッソを中心とした現在の形態になったのが1986年)登場以来と、歴史はそう長くありません。ちなみにファーストフードの雄、マクドナルドはカリフォルニア州のサンバーナディーノにて1940年に第一号店が開業しています。

コーヒーハウスチェーンに加え、近年マクドナルドもマックカフェで、グルメコーヒー飲料を中心としたカフェ市場に力を入れているが、これにバーガーキングなど、他のハンバーガーチェーンも参入中です。


米マクドナルドのウェブサイト上の商品案内。清涼感たっぷり


2007年に日本再進出を果たしたバーガーキングは Seattle's Best Coffee というグルメコーヒーを提供しています。すでに大成功を収めているスターバックスのコーヒーよりも、安価な類似品を提供することで、消費者への訴求力を強くしています。アメリカでは日本ほどデフレ感が強くはないのですが、この不況下では価格はやはり大きなセールスポイントです。アメリカ人は大のコーヒー党が多いので、コーヒーの味に拘る方が多いようです。
また、全米の多くのマクドナルドではWiFiが無料で使えるようになっているなど、競争力向上に力を入れています。商品の多角化、付加価値的サービス、徹底した価格的訴求力、というのが競争の柱となっているのは、何もアメリカに限ったことではありません。
日本でも、牛丼から豚丼、朝の定食の拡充、安価な価格設定などでしのぎを削っている和食ファーストフード店吉野家と松屋などの価格競争が、これに似ています。



バーガーキング内のコーヒーについての看板


ただ、クリームと砂糖たっぷりのコーヒー飲料はカロリーもたっぷり、一杯で500カロリーまであるのでご注意を。ちなみにアメリカの大手フランチャイズ飲食店では製品のカロリーなどが全て公開されている。スターバックスの製品についてはコチラをご参照ください。
私はアメリカ暮らしが人生の半分くらいになりつつありますが、無料でいくらでもおかわりができるソーダや、砂糖たっぷりのコーヒーに子供たちを慣れさせるのにはやはり抵抗があります。小児糖尿病が多いのもアメリカ社会の問題の一つですので、また機会があればそれらも取り上げたいと思います。


米国家電量販最大手ベストバイの未来

4月10日に流れた米国最大手家電量販店チェーンCEOの辞任劇は世界を駆け巡りました。
ベストバイ、前CEOの会社資産流用疑惑を調査=関係筋

当初取締役会は勤続28年のブライアン・ダン氏の「個人的な言動」に注目してきたとされていましたが、少しずつ情報が明らかになってきているようです。その内容については、こちらでは触れずにおきますが、ベストバイとえばその座はゆるぎもしない全米大手の家電量販チェーンです。これまでにも、サーキット・シティやCOMP USAなど競合を軒並み蹴散らしてきた彼らも実は、最近業績が思わしくないとされています。一説では、先日経営破綻した書店第二位のボーダーズの次に危ないとも言われているようです。



これらの背景には、インターネット誕生後に変化し続けてきた消費者の行動、不況に伴う小売市場の変化という点で、書店業界と家電小売業界の状況はよく似ているという事実があると思います。オンラインでは書店業界にはアマゾン、そして家電にはアマゾンや、タイガーダイレクト、ニューエッグなどの競合が存在します。そして、リアル店舗では、バーンズアンドノーブルとボーダーズはしのぎを削り、新作書籍の価格ダンピングが話題になりました。

一方ベストバイはウォルマートやコストコ(Costco)、ターゲットなどとチャンネルで競合しています。不況は過当な価格競争を生みます。リアル店舗では王者のベストバイでは、商品価格はやや高めに設定されていても、実際に物を手にとってみたい消費者はそれを受け入れるしか無いという構図が成立していました。しかし、インターネットで簡単に価格を比較できる昨今では、店舗で商品を見ても、購入はアマゾンでという方が少なくありません。またベストバイは自社ブランド品をメーカー製品と競争させるというショップブランド戦略(これは薬なども含め、ターゲットなどもよく行なっています)や、極端に遅い支払い制度は商品を納品するベンダー泣かせだと言われてきました。

ベストバイ
ロサンゼルス郊外のベストバイ

ベストバイは店舗閉鎖などのコスト削減策を打ち出していますが、本当に必要なのはビジネスモデル自体そのものの見直しなのかもしれませんね。そんな最中のCEO辞任劇は、株主だけでなく消費者の注目も大きく集めています。日本では依然家電量販店大手が合併を繰り返したりしながら、競争をしている背景がありますが、日米での生活慣習やネット習慣の違いなどを比較しつつ、日本ではどういう未来が待っているのかを推察してみるのもいいかも知れませんね。

世界を揺るがすTED Talk とは!?

皆さんは TED という言葉をご存知でしょうか?といっても、これは米大手航空会社ユナイテッド航空のニックネームではありません。(そちらもTEDなんですが)

TEDというのはTechnology Entertainment Design の略語で、それらをテーマにしたスピーチフォーラムです。TEDは非営利団体によって運営されていて、スピーチや会合を通して優秀なアイデアを世界に広め、啓蒙し人々をつなげる活動を行っています。運営しているThe Sapling Foundationの創設者はクリス・アンダーソン氏。

TEDの看板イベントであるTED Talkは毎年一回主にカリフォルニア州のロングビーチで開催されます。"Ideas Worth Spreading" (拡散するにふさわしいアイデア)というテーマをもとに、スピーカーが規定された短い時間(5〜18分)で質の高いプレゼンを行います。フォーマットは特に規定されておらず、エンターテイナーが出た場合は音楽を演奏したり、ダンスパフォーマンスなどを披露したりということもあります。
スピーチフォーラムと聞いてもピンと来ない方が多いかも知れませんが、これはただのスピーチというよりも視覚的・聴覚的な要素がかなり入ったプレゼンで聴衆も退屈することなく聴き入ることができます。

TEDのBrain Trust(相談役)にはGoogleの両創業者やアマゾンCEOのジェフ・ベゾスなども名を連ねており、過去のスピーカーにはスティーブジョブズやビルゲイツ、アル・ゴア、ボノ(U2)などといった世界的な著名人が含まれていて、彼らはTEDのビジョンとコンセプトに共鳴して、無償でステージに立ちます。

TEDのプレゼンはスピーカーのレベルもさることながら、その質が非常に高いことで有名です。これらは動画共有サイトのYouTubeでほぼすべて公開されていますので誰でも閲覧することができます。観客は数千ドルという高額の寄付をして、その席を得るのですから聴き入る姿勢も真剣そのものです。今年のTED Talkでは日本人としては初めて脳科学者の茂木健一郎氏がスピーチをして話題になりました。


TED公式サイト

TED 公式サイト
日本語に翻訳されたコンテンツは下記のリンクにまとめられています。
TED Talks in 日本語

実はこのTEDには本体のTED TALKとは別のTEDxという独立系のイベントがあります。これらはそれぞれ別のテーマで、独立して運営されるイベントです。本体のTED Talkに触発されて、世界中には数多くのTEDx系イベントが存在します。日本でも4年程前から、二人のアメリカ人のキュレーターによって、TEDxTOKYOというイベントが開催されてきています。私も2010年のTEDxTOKYOには聴衆として参席しました。今年のTEDxTOKYOは6月30日に開催されることがすでにアナウンスされています。

TEDxTOKYO公式サイト

最近では日本でも社会起業家やノマドワーカーという言葉が若者の間で浸透してきているようです。これまでは成功というとどうしてもお金持ちというイメージがつきまといましたが、最近では世界を変革しようとするビジョンを支える動きが大きいように思います。このような潮流を生み出した一つのムーブメントがこのTEDであり、TED関連のビデオはハーバードなどのアメリカ有名大学の授業よりも価値があると評価する向きも大きいほどです。
また聴衆も耳が肥えているので、ちょっとやそっとのプレゼンでは拍手喝采という状況にならず、最大級の賛辞とされているスタンディング・オベーション(総立ちの拍手喝采)を得られるスピーカーは稀で、最大の栄誉だとされています。

最近ではフェイスブックやグーグルの創業者、一昔前ではビル・ゲイツやスティーブジョブズといった大起業家が世界的な大成功を収めたのは、彼らに世界を変えようという強い動きがあったからだと思います。TEDによって、人々は崇高なビジョンが何であるのかということについて、何となく共通の理解を示してきているようです。逆に言えば、世界に進出するビジネスモデルを思い描こうとした際には、TEDのスピーカーに負けないような大きなビジョンをもっているものでないと難しくなっているのかも知れません。素晴らしい講演がいくつも上がっていますので、ぜひ一つか二つご覧になって頂きたいと思います。

<関連記事>
【すごいプレゼン】TEDを初めて見る人におすすめの10本

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