スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2012.06.06 Wednesday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

アメリカに進出する秋葉系文化(アニメ、コスプレ)

 日本に出張してくる度に、毎回顔を出したくなるのが秋葉原。昔は電気街というイメージが強かったですが、今やそういう色はかなり薄くなりましたね。時代に合わせてめまぐるしく変わっていく秋葉原の街を見ることで、流行に敏感な日本の社会の一端を垣間見ることができます。

今でこそアニメ色やアイドル色がかなり強くなりましたが、秋葉系文化といっても、ゲームやマンガ、フィギュア、そして次作系PCと幅は広いものです。この中でも日本発のコンテンツの代表格はアニメとマンガ。最近ではMANGAが英単語として受け入れられるほどで、書店にいっても大きなマンガのコーナーがあります。日本で人気のONE PIECE(ワンピース)などはアメリカでも人気ですし、それ以外に侍がでてくるようなコンテンツも人気があります。

【多くのコンベンションが開催】
アメリカでは実は日本人が思うよりもはるかに多くのアニメやマンガ系のコンベンションが開催されています。一度調査したみたことがあるのですが、その数は全米で年間優に数百あってびっくりしました。その中でもロサンゼルスのanime EXPO (レポートはこちら)やサンディエゴのComic-Con、そしてNYのNew York Anime Festivalは特に有名です。
これらをレポートするために、日本人の起業家が専用の雑誌まで発行していたほどです。
(これはPOPJNEOといい、今ではウェブ版での運用となっています)
派手なメイクアップや衣装で個性を出すビジュアル系バンドも人気のコンテンツの一つです。

POPJNEO表紙
POPJNEOの表紙を飾る色鮮やかなコスプレイヤーたち

【コスプレ事情】
今日はちょうどハロウィーンですし、コスプレの話にも触れてみましょう。
コスプレというのはどちらかというと海外から日本に持ち込まれたものですね。
ゲームも、ファイナルファンタジーのような日本製RPG(ロール・プレイング・ゲーム)の美しいキャラデザインは世界中で受け入れられており、コスプレにも取り入れられています。

親日家の多いフランスではコスプレをしてカラオケ(これも日本発の世界的文化ですね)をするような大イベントが開催されているのをご存知の方も多いかと思いますが、アメリカにもいよいよ日本スタイルのメイドカフェに近いものが登場したとして話題になりました。
それがRoyalTです。私が住んでいるところから車で30分ほどのカルバー・シティというところにできました。もともとメイドカフェというとアンナミラーズが有名でしたが、どちらかというと日本風で逆輸入されたという格好です。(アメリカには他にもフーターズのような派手なコスチュームを売り物にしているお店もいくつかあります)

ROYALt
日本風のメイドカフェがアメリカに逆輸入されて話題に!?


他にも禅や着物、寿司など日本の文化で世界的に受け入れられているものも多くあります。
我こそは、という日本独自の質のよい文化をお持ちの企業はぜひとも続けて海外市場に挑戦して頂きたいと思う次第です。







アメリカを変える日本の文化事情

東洋と西洋という言葉でもわかるように、この二つの文化は両極端です。ビジネスで、東から西へ、あるいは西から東へと展開する際にはこの違いの意味というものをどれだけ理解できるかがカギだと思います。

しかし、これはお互いの文化がいつまでも相入れないというのとは違います。私が最初にアメリカに渡ったのはまだ19歳の時でしたが、それからアメリカにも多くの変化がありました。東洋の文化の中でも、特に影響を与えたのは世界第二位の経済大国という地位を築いた日本でした。例えば一昔前は日本製というと粗悪品のイメージが強かったのですが、しばらくしてそれは撤廃されます。トヨタやホンダ、ソニーといったモノづくりだけではなく、スシや豆腐、酒といった食製品にも大きな影響を及ぼしました。

今では韓国製や中国製におされつつある日本のメーカーですが、最近文化的に見直されている部分があります。それはエコ、つまり環境負荷の良い製品です。トヨタが誇るハイブリッドカーのプリウスはその代表的な例であることは疑う余地もないですが、それ以外に注目されつつある例を二つほどご紹介します。

一つは瞬間湯沸かし器、そしてとう一つはウォシュレット(温水洗浄便座)です。共に日本ではすっかりお馴染みのコンセプト製品ですが、アメリカで普及の兆しを見せているのは実はつい最近のことなのです。

【アメリカのプチ断水事情】
日本でもワンルームマンションや安めのビジネスホテルなどではユニットバスがあり、風呂とトイレが一緒になっているところがありますが、一般の家屋では別々になっているのはご存知の通り。ところがアメリカでは、依然バスとトイレは一緒にあるのが一般的です。バスタブに浸かるのではなく、シャワーが一般的なアメリカでは、風呂場はゆったりする場ではないのかも知れません。

日本人はアメリカにいても、日本と同じように湯船に浸かってゆっくり休みたいと考えるものですが、家族が多い場合は大きな問題に直面します。それはボイラーのお湯がなくなってしまうことです。アメリカの浴槽は背が低く、縦長な形をしているのでお湯が冷めやすくなっています。またもちろん追い焚きなんてできないので、日本のようにお湯を共有することができません。だから必然的に、お湯は毎回張り替えることになるのですが、そんな時にトラブルが起こります。ボイラーのお湯がなくなってしまうのです。

RINNAI社HPより
                                                 RINNAI社HPより

そうするとしばらくはぬるま湯か水しかでなくなります。日本ではまずお湯が出なくなるなんてことはないですが、アメリカではこれがしょっちゅう起こるので、我が家でも時間帯をうまく分散させるように工夫しています。そこに目をつけた日本の瞬間湯沸かし器メーカーが、日本人の住む高級住宅地を目がけて営業をしたところ、好評でこれが現地の米国人にも拡がってきています。海外からの進出ではよく文化を変える必要のあるものはタブーとされていますが、これは逆転をいうと当たればその分チャンスが大きいということです。アメリカではTankless Water Heater(タンク無しの温水器)という名称が用いられています。商品のコンセプトが一瞬でわかりますね。

【ウォシュレットの挑戦】
同じ例にウォシュレットがあります。日本ではすっかりお馴染みになったウォシュレットですが、アメリカでは普及がなかなか進みませんでした。しかし、最近ボーイング社の最新鋭の旅客機787に搭載されたり、一部の高級ホテルで導入されたりするなど、少しずつ人気の兆しが見えてきています。ウォシュレットは環境負荷も低く、一度使えば気に入る方も多いので、今後はアメリカの多くの場所で導入が進んでいきそうな気がしています。マドンナやレオナルド・ディカプリオといったハリウッドのセレブリティが日本でウォシュレットを利用してみて感動したというエピソードもあります。実はこのウォシュレット、もともとはアメリカで介護向けに開発されたものだったということはあまり知られていません。

私も一度この件について調査をしたことがあるのですが、実は導入を阻んでいたものは利用者とはまったく関係のない事情だったということを知りました。この手の製品は一般家屋よりも高級ホテルなどで導入がまずなされ、一般家屋に浸透することが多いと思うのですが、ウォシュレットを導入するのに一番の足かせとなっていたのは稼働するのに必要な電源だったのです。客室数百室という大きなホテルで、わざわざウォシュレットを導入するために便器周りにコンセントを追加するのには大きなコストがかかるのはご理解頂けると思います。
しかし、新しいホテルを建設する際には最初からそれを想定して準備することができます。

ウォシュレットが導入されているホテルの事例としてはハワイのロイヤル・ハワイアンやザ・カハラ、グアムのホテルニッコーなどが有名ですが、本土でもニューヨークのキタノ・ホテルや最近ロサンゼルスにオープンしたミヤコ・ハイブリッドホテルなどがあります。そして、いよいよ高級ホテルのメッカであるラスベガスでも、アリアという人気ホテルが導入したことで話題になりました。

 
                       アリアホテルに設置された例

文化の違う海外への売り込みというと、アフリカに靴を売り込みに行ったセールスマンが、誰も靴を履いていないのを見てショックを受けたが、もう一人は途方も無い潜在市場だと歓喜したという話がよく例に挙げられます。上記の二例は長い時間をかけて、徐々に浸透しようとしているものですが、一度動き出したら市場は拡大するのみ。本当によい製品であれば、どこの市場でも売れるという位の自信と投資が必要なのかも知れません。


*ウォシュレットはTOTOの登録商標です。




日米電源事情 〜損して得取れ?〜

 10月14日に世界同時発売されたアップル社のiPhone4Sは創業者のスティーブ・ジョブズ氏が今月亡くなったことも受けて、世界で400万台を売り上げる(日本でも100万台と報道)という大人気です。
iPhone 4Sは3日で400万台販売、iPhone 4の2倍以上(日本経済新聞)

iPhone4S
米アップル社のウェブサイトより

日本でもソフトバンクに加えてAUから発売され、日本全体でiPhoneのようなスマートフォン(多機能携帯端末)が大ブームになっています。アプリが使えたり、ソーシャルゲームができたり、動画が見れたりと充実した機能が売りですが、頭が痛いのは充電。私のように出張が多い人間は昔からモバイラーと呼ばれていましたが、携行する端末がどんどん増えていくので一緒に充電器なども増え荷物がどんどんかさばっていくのに悩むことがあります。

例えば、私の場合、下記のようなものを毎回持ち歩くことになります。
米国用携帯電話x2
日本用携帯電話
ノートPC
電子書籍端末(Kindleなど)
WiMAX端末(国内接続用)
(子供と旅行する際にはこれ以外にもMP3プレイヤーや携帯ゲーム機なんかも増えます)

インターネットは世の中を便利にしましたが、それと同時に人々は電気がないと日常生活に支障をきたすようになってしまったというのは何とも皮肉なものです。
特に飛行機に乗るような長距離の出張では、待ち時間を持て余すこともあり、その間に仕事ができないことはビジネスマンにとっては死活問題。空港のラウンジが利用できるようなステータスをもっている方はいいですが、そうじゃない方はゲート付近で電源を探します。

そんな現象に目をつけたのが韓国のサムスン電子。今や米国の空港では下記のような充電スタンドがあちこちに配置してあり、旅行者を助けています。サムスン側は電源を提供することで広告スペースを獲得しており、利用者、空港、そして広告主側の三方にメリットがあるようになっています。


充電器に群がる利用者


新製品のディスプレイとしても活躍 認知度向上?

日本では震災の影響もあり、節電モードが続いているのでこのような企業活動はネガティブな印象を生むかも知れませんが、個人の消費電力がインターネットと携帯端末の増加によってどんどん増えていっているのは日本でもアメリカでも変わりありません。
最近は不況で消費が増えこんでいるのですが、トヨタのハイブリッド車が世界的大成功を収めていたり、太陽電池が注目を集めているように、電気関連のグッズでは新製品がたくさんでてきています。

ケーブルではなく、マットの上に置くだけで充電できるPOWERMAT製品もよく売れています。

置くだけ充電

この視点で日米の街並みを眺める時に感じる大きな違いは喫茶店での電力事情です。
アメリカ最大手のスターバックスコーヒーでは、学生やフリーランスの方が勉強や仕事の場として利用することを熟知していて、積極的にそれをサポートしています。具体的には、無料でWiFi(無線インターネット)を供給したり、作業しやすいテーブルを増やしたり、可能な限り電力を供給できるようにコンセントの数を増やしたりという感じです。ソファー席のところには足元にコンセントが配置してあり、遠くからケーブルを引き回すことで他のお客さんがつまづいたりするトラブルを防ぐような配慮もなされているのには驚きです。しかし、最近は不況のせいで、ホームレスが席を陣取ってインターネットに興じるという風景を見ることもあり、無制限な利用が本当にいいものかどうかと考えることもあります。


スターバックスは弱者の味方!?

一方日本では、回転を重視するということもあり電気をお客さんに使わせることはまだまだ奨励されていないようです。もちろん日本の都会での生活は忙しいものなので、訪問客もそんなに時間を過ごせないと思うし、混雑時には他のお客さんの邪魔にもなってしまうので、工夫がいるとは思いますが、スマートフォンや電子端末の普及と電力に、ちょっとしたビジネスチャンスが潜んでいるのかも知れませんね。最近では東海道新幹線「のぞみ」で座席の横に電源がついていたり、インターネットサービスを始めたりと工夫をしているのは米スターバックスの姿勢に通じるのかも知れません。

「損して得取れ」という戦略が通用するところがあるような気がします。






アメリカでのメガネ購入事情

子供の頃から「本の虫」と呼ばれるくらい本を読むのが大好きでした。
そのせいかどうか、視力が中学生くらいからどんどん下がりました。家の中ではあまり苦労せず、むしろ本を読む時なんかは都合がいいくらいの近視なのですが、車の運転が欠かせないロサンゼルスではさすがに外出時にメガネがないと困ります。

私は仕事柄アメリカと日本をよく往復するのですが、ある時出張からの帰国間際にこの大事なメガネが壊れてしまいました。何とかテープで止めていたのですが、さすがに格好悪いので何とかしないとと思っていたら空港にメガネ屋さんがあり、急ぎで15分ほどでメガネを新調することができてビックリしました。

ご存知のように日本や韓国では格安メガネ店が多くあります。セットで5000円以下、しかもその日のうちの受け取りが当たり前になっています。しかし、アメリカでメガネを買うのはそうそう簡単なことではないことをご存じでしょうか。

先日も新たに日本でメガネを新調したのですが、日本の大手チェーン店では過去の処方箋などを保存しており、望めばそのままの処方箋で短時間に作成してもらえるというのにも驚きました。

アメリカではメガネ屋大手チェーンに Lens Crafters(レンズ・クラフターズ)が有名ですが、それ以外にもウォルマートやターゲットなどの大手スーパーやCostco(コストコ)のような会員制ディスカウントクラブでも購入できます。もちろんショッピングモールにいけば、大小の個別のメガネ屋さんもたくさんあります。


WALMART内のメガネ屋


中でも Costco の メガネ屋 さんは有名です。では何が難しいかというと、システムの違いです。アメリカではメガネ屋さんには通常 Optometrist(検眼士)という方がそれぞれのお店で働いています。彼らは視力検査だけをする人で、Ophthalmologist (眼科医)とは異なり薬の処方、手術などはできません。メガネを購入する度には毎回この検眼士の検査がひつようになります。(また、アメリカと日本では視力の度数表示方式が違うのも難点だったりします)


Optometrist の看板 メガネの視力検査は58ドルとなっている


メガネはそれほど頻繁に購入するものではありませんし、買う店が同じとは限りませんから結果的にほぼ毎回視力検査を受けることになります。この検査には大体30〜45分ほどかかります。ところが大抵のお店にはこの検眼士が一人しか常勤していません。なので、一日に検査できる人が限られており、事前にアポイントメントを入れることが必要となります。

先ほど挙げた Costco で売られているメガネは安くて質が良いと評判ですが、それだけにお客さんも多く、この検眼士とのアポを取るのに2週間から1ヶ月かかってしまうという状況があります。しかも、せっかく検査を受けても、そこで気に入ったメガネとフレームを見つけて注文してから出来上がる前にまた1週間から2週間かかってしまうこともあります。

メガネの価格も日本よりは遙かに高く、レンズ、フレーム、色、などを調整しているといつの間にか検査費も含めて数百ドルになってしまうこともしばしば。アメリカの企業ではベネフィットといって医療保険などの福利厚生プランを社員に提供しますが、その中にビジョンという視力関連のプランも含まれています。このような保険をもっている人はいいですが、そうでなければ負担が大きくなり、買うことをついついためらう人も多いのではないでしょうか。

数千円でしかも簡単に購入できる日本や韓国のメガネ屋さんをうらやましいと思っているアメリカ在住のアジア人は多いに違いありません。もちろん法的規制などもあるのでしょうが、一つのビジネスチャンスのように見えることがしばしばです。

| 1/1PAGES |

PR

海外市場調査,市場開拓のハローG

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< October 2011 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

profile

profilephoto
  

search this site.

others

mobile

qrcode