先日近くのJCペニーを訪れ、前と何だか雰囲気が違ったなと思ったら、年明けにこんな
ニュースが出て話題になっていたことを思い出しました。
JCペニーはRobinson MayやTargetと並ぶ全米で1000店舗を有する巨大デパートチェーンです。ジェームズ・キャッシュ・ペニーという人物によって、ワイオミングで開業しました。日本でいえばイトーヨーカドーやイオンみたいなもの。不況にあえいでいるのは、どこの業界もそうですが、デパートといえば小売業界のメッカ、抜本的な対応なくして復活などあり得ないという機運があるのでしょう。
それにしてもJCペニーといえば、以前は、「アメリカ中西部のおばちゃんの典型的な服装を美人モデルが野暮ったく着こなす」という広告のイメージがありました。いわゆるクラシックなアメリカという感じ。それが、マーサ・スチュワートと共同のブランディングを行うなど、イメージを刷新してきているのです。これには、多くのアメリカ人もいい印象を持っている様子です。
ずいぶんお洒落になった広告
どうやら、今回の「イメチェン」の背景には大物の起用があったようです。新しいCEOの名前はロン・ジョンソン。実は彼は元アップルで、お洒落で大人気の
アップルストアを立ち上げた張本人だとか。目標を大人気のターゲット(Target)に据えて、というのは何だか冗談みたいですが、新CEOはデパートこ
そが小売業界復活の最大の希望だとして、全面的に経営を見つめなおす方針でいるようです。
新しいJCペニーのロゴ
新CEOによるイメージ刷新の運動が消費者の人気を得て、目論見通り America's Most Favorite ストアになるのかどうか、注目していきたいところです。