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  • 2012.06.06 Wednesday
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アメリカを変える日本の文化事情

東洋と西洋という言葉でもわかるように、この二つの文化は両極端です。ビジネスで、東から西へ、あるいは西から東へと展開する際にはこの違いの意味というものをどれだけ理解できるかがカギだと思います。

しかし、これはお互いの文化がいつまでも相入れないというのとは違います。私が最初にアメリカに渡ったのはまだ19歳の時でしたが、それからアメリカにも多くの変化がありました。東洋の文化の中でも、特に影響を与えたのは世界第二位の経済大国という地位を築いた日本でした。例えば一昔前は日本製というと粗悪品のイメージが強かったのですが、しばらくしてそれは撤廃されます。トヨタやホンダ、ソニーといったモノづくりだけではなく、スシや豆腐、酒といった食製品にも大きな影響を及ぼしました。

今では韓国製や中国製におされつつある日本のメーカーですが、最近文化的に見直されている部分があります。それはエコ、つまり環境負荷の良い製品です。トヨタが誇るハイブリッドカーのプリウスはその代表的な例であることは疑う余地もないですが、それ以外に注目されつつある例を二つほどご紹介します。

一つは瞬間湯沸かし器、そしてとう一つはウォシュレット(温水洗浄便座)です。共に日本ではすっかりお馴染みのコンセプト製品ですが、アメリカで普及の兆しを見せているのは実はつい最近のことなのです。

【アメリカのプチ断水事情】
日本でもワンルームマンションや安めのビジネスホテルなどではユニットバスがあり、風呂とトイレが一緒になっているところがありますが、一般の家屋では別々になっているのはご存知の通り。ところがアメリカでは、依然バスとトイレは一緒にあるのが一般的です。バスタブに浸かるのではなく、シャワーが一般的なアメリカでは、風呂場はゆったりする場ではないのかも知れません。

日本人はアメリカにいても、日本と同じように湯船に浸かってゆっくり休みたいと考えるものですが、家族が多い場合は大きな問題に直面します。それはボイラーのお湯がなくなってしまうことです。アメリカの浴槽は背が低く、縦長な形をしているのでお湯が冷めやすくなっています。またもちろん追い焚きなんてできないので、日本のようにお湯を共有することができません。だから必然的に、お湯は毎回張り替えることになるのですが、そんな時にトラブルが起こります。ボイラーのお湯がなくなってしまうのです。

RINNAI社HPより
                                                 RINNAI社HPより

そうするとしばらくはぬるま湯か水しかでなくなります。日本ではまずお湯が出なくなるなんてことはないですが、アメリカではこれがしょっちゅう起こるので、我が家でも時間帯をうまく分散させるように工夫しています。そこに目をつけた日本の瞬間湯沸かし器メーカーが、日本人の住む高級住宅地を目がけて営業をしたところ、好評でこれが現地の米国人にも拡がってきています。海外からの進出ではよく文化を変える必要のあるものはタブーとされていますが、これは逆転をいうと当たればその分チャンスが大きいということです。アメリカではTankless Water Heater(タンク無しの温水器)という名称が用いられています。商品のコンセプトが一瞬でわかりますね。

【ウォシュレットの挑戦】
同じ例にウォシュレットがあります。日本ではすっかりお馴染みになったウォシュレットですが、アメリカでは普及がなかなか進みませんでした。しかし、最近ボーイング社の最新鋭の旅客機787に搭載されたり、一部の高級ホテルで導入されたりするなど、少しずつ人気の兆しが見えてきています。ウォシュレットは環境負荷も低く、一度使えば気に入る方も多いので、今後はアメリカの多くの場所で導入が進んでいきそうな気がしています。マドンナやレオナルド・ディカプリオといったハリウッドのセレブリティが日本でウォシュレットを利用してみて感動したというエピソードもあります。実はこのウォシュレット、もともとはアメリカで介護向けに開発されたものだったということはあまり知られていません。

私も一度この件について調査をしたことがあるのですが、実は導入を阻んでいたものは利用者とはまったく関係のない事情だったということを知りました。この手の製品は一般家屋よりも高級ホテルなどで導入がまずなされ、一般家屋に浸透することが多いと思うのですが、ウォシュレットを導入するのに一番の足かせとなっていたのは稼働するのに必要な電源だったのです。客室数百室という大きなホテルで、わざわざウォシュレットを導入するために便器周りにコンセントを追加するのには大きなコストがかかるのはご理解頂けると思います。
しかし、新しいホテルを建設する際には最初からそれを想定して準備することができます。

ウォシュレットが導入されているホテルの事例としてはハワイのロイヤル・ハワイアンやザ・カハラ、グアムのホテルニッコーなどが有名ですが、本土でもニューヨークのキタノ・ホテルや最近ロサンゼルスにオープンしたミヤコ・ハイブリッドホテルなどがあります。そして、いよいよ高級ホテルのメッカであるラスベガスでも、アリアという人気ホテルが導入したことで話題になりました。

 
                       アリアホテルに設置された例

文化の違う海外への売り込みというと、アフリカに靴を売り込みに行ったセールスマンが、誰も靴を履いていないのを見てショックを受けたが、もう一人は途方も無い潜在市場だと歓喜したという話がよく例に挙げられます。上記の二例は長い時間をかけて、徐々に浸透しようとしているものですが、一度動き出したら市場は拡大するのみ。本当によい製品であれば、どこの市場でも売れるという位の自信と投資が必要なのかも知れません。


*ウォシュレットはTOTOの登録商標です。




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