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  • 2012.06.06 Wednesday
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突然お洒落に変身したJCペニーは米国小売業界2012年の目玉!?

先日近くのJCペニーを訪れ、前と何だか雰囲気が違ったなと思ったら、年明けにこんなニュースが出て話題になっていたことを思い出しました。

JCペニーはRobinson MayやTargetと並ぶ全米で1000店舗を有する巨大デパートチェーンです。ジェームズ・キャッシュ・ペニーという人物によって、ワイオミングで開業しました。日本でいえばイトーヨーカドーやイオンみたいなもの。不況にあえいでいるのは、どこの業界もそうですが、デパートといえば小売業界のメッカ、抜本的な対応なくして復活などあり得ないという機運があるのでしょう。

それにしてもJCペニーといえば、以前は、「アメリカ中西部のおばちゃんの典型的な服装を美人モデルが野暮ったく着こなす」という広告のイメージがありました。いわゆるクラシックなアメリカという感じ。それが、マーサ・スチュワートと共同のブランディングを行うなど、イメージを刷新してきているのです。これには、多くのアメリカ人もいい印象を持っている様子です。


ずいぶんお洒落になった広告

どうやら、今回の「イメチェン」の背景には大物の起用があったようです。新しいCEOの名前はロン・ジョンソン。実は彼は元アップルで、お洒落で大人気の アップルストアを立ち上げた張本人だとか。目標を大人気のターゲット(Target)に据えて、というのは何だか冗談みたいですが、新CEOはデパートこ そが小売業界復活の最大の希望だとして、全面的に経営を見つめなおす方針でいるようです。


新しいJCペニーのロゴ

新CEOによるイメージ刷新の運動が消費者の人気を得て、目論見通り America's Most Favorite ストアになるのかどうか、注目していきたいところです。

エコカーオーナーの再購買率、意外と低い

私が最初にアメリカに来たのは90年代半ばのことですが、その頃はガソリンは1ガロン(3.8リットル)あたり1ドルを切っていたました。(ドルは、今と同じような円高で90円を挟んで行ったり来たりという状態でした)

しかし、そんなことは今や遠い昔の話。ガソリンの値段の高騰は止まらず、最近のカリフォルニアでは、4.5ドルに迫る勢いです。ロサンゼルスでは、車なしには生活できないのでこのガソリン価格の高騰は人々を悩ませています。


(3月24日撮影)



カリフォルニア州の場合は、ガソリン税が高い、という事情もあり、全米平均よりもともと高め、という事情も。トヨタプリウスをはじめとする、エコカーの浸透率が高いのは頷けます。






ところが、最近の調査会社Polk社の発表で、エコカーの再高倍率が意外と低いとの結果が発表されました。ハイブリッド車オーナーの35%しか2台目の買い替え時にハイブリッドを選んでいない。ブランド忠誠度が高いプリウスを除くと25%と低水準です。

市場への浸透率も2008年の2.9%から2011年には2.4%にダウンしました。

今年米国トヨタは、新たにプリウスの商品ラインを拡大、より小型モデルとワゴン車を発売、勝算はいかに。日本企業の業績不振が続く中で、トヨタの躍進には日本人としても注目しています。

米国家電量販最大手ベストバイの未来

4月10日に流れた米国最大手家電量販店チェーンCEOの辞任劇は世界を駆け巡りました。
ベストバイ、前CEOの会社資産流用疑惑を調査=関係筋

当初取締役会は勤続28年のブライアン・ダン氏の「個人的な言動」に注目してきたとされていましたが、少しずつ情報が明らかになってきているようです。その内容については、こちらでは触れずにおきますが、ベストバイとえばその座はゆるぎもしない全米大手の家電量販チェーンです。これまでにも、サーキット・シティやCOMP USAなど競合を軒並み蹴散らしてきた彼らも実は、最近業績が思わしくないとされています。一説では、先日経営破綻した書店第二位のボーダーズの次に危ないとも言われているようです。



これらの背景には、インターネット誕生後に変化し続けてきた消費者の行動、不況に伴う小売市場の変化という点で、書店業界と家電小売業界の状況はよく似ているという事実があると思います。オンラインでは書店業界にはアマゾン、そして家電にはアマゾンや、タイガーダイレクト、ニューエッグなどの競合が存在します。そして、リアル店舗では、バーンズアンドノーブルとボーダーズはしのぎを削り、新作書籍の価格ダンピングが話題になりました。

一方ベストバイはウォルマートやコストコ(Costco)、ターゲットなどとチャンネルで競合しています。不況は過当な価格競争を生みます。リアル店舗では王者のベストバイでは、商品価格はやや高めに設定されていても、実際に物を手にとってみたい消費者はそれを受け入れるしか無いという構図が成立していました。しかし、インターネットで簡単に価格を比較できる昨今では、店舗で商品を見ても、購入はアマゾンでという方が少なくありません。またベストバイは自社ブランド品をメーカー製品と競争させるというショップブランド戦略(これは薬なども含め、ターゲットなどもよく行なっています)や、極端に遅い支払い制度は商品を納品するベンダー泣かせだと言われてきました。

ベストバイ
ロサンゼルス郊外のベストバイ

ベストバイは店舗閉鎖などのコスト削減策を打ち出していますが、本当に必要なのはビジネスモデル自体そのものの見直しなのかもしれませんね。そんな最中のCEO辞任劇は、株主だけでなく消費者の注目も大きく集めています。日本では依然家電量販店大手が合併を繰り返したりしながら、競争をしている背景がありますが、日米での生活慣習やネット習慣の違いなどを比較しつつ、日本ではどういう未来が待っているのかを推察してみるのもいいかも知れませんね。

世界を揺るがすTED Talk とは!?

皆さんは TED という言葉をご存知でしょうか?といっても、これは米大手航空会社ユナイテッド航空のニックネームではありません。(そちらもTEDなんですが)

TEDというのはTechnology Entertainment Design の略語で、それらをテーマにしたスピーチフォーラムです。TEDは非営利団体によって運営されていて、スピーチや会合を通して優秀なアイデアを世界に広め、啓蒙し人々をつなげる活動を行っています。運営しているThe Sapling Foundationの創設者はクリス・アンダーソン氏。

TEDの看板イベントであるTED Talkは毎年一回主にカリフォルニア州のロングビーチで開催されます。"Ideas Worth Spreading" (拡散するにふさわしいアイデア)というテーマをもとに、スピーカーが規定された短い時間(5〜18分)で質の高いプレゼンを行います。フォーマットは特に規定されておらず、エンターテイナーが出た場合は音楽を演奏したり、ダンスパフォーマンスなどを披露したりということもあります。
スピーチフォーラムと聞いてもピンと来ない方が多いかも知れませんが、これはただのスピーチというよりも視覚的・聴覚的な要素がかなり入ったプレゼンで聴衆も退屈することなく聴き入ることができます。

TEDのBrain Trust(相談役)にはGoogleの両創業者やアマゾンCEOのジェフ・ベゾスなども名を連ねており、過去のスピーカーにはスティーブジョブズやビルゲイツ、アル・ゴア、ボノ(U2)などといった世界的な著名人が含まれていて、彼らはTEDのビジョンとコンセプトに共鳴して、無償でステージに立ちます。

TEDのプレゼンはスピーカーのレベルもさることながら、その質が非常に高いことで有名です。これらは動画共有サイトのYouTubeでほぼすべて公開されていますので誰でも閲覧することができます。観客は数千ドルという高額の寄付をして、その席を得るのですから聴き入る姿勢も真剣そのものです。今年のTED Talkでは日本人としては初めて脳科学者の茂木健一郎氏がスピーチをして話題になりました。


TED公式サイト

TED 公式サイト
日本語に翻訳されたコンテンツは下記のリンクにまとめられています。
TED Talks in 日本語

実はこのTEDには本体のTED TALKとは別のTEDxという独立系のイベントがあります。これらはそれぞれ別のテーマで、独立して運営されるイベントです。本体のTED Talkに触発されて、世界中には数多くのTEDx系イベントが存在します。日本でも4年程前から、二人のアメリカ人のキュレーターによって、TEDxTOKYOというイベントが開催されてきています。私も2010年のTEDxTOKYOには聴衆として参席しました。今年のTEDxTOKYOは6月30日に開催されることがすでにアナウンスされています。

TEDxTOKYO公式サイト

最近では日本でも社会起業家やノマドワーカーという言葉が若者の間で浸透してきているようです。これまでは成功というとどうしてもお金持ちというイメージがつきまといましたが、最近では世界を変革しようとするビジョンを支える動きが大きいように思います。このような潮流を生み出した一つのムーブメントがこのTEDであり、TED関連のビデオはハーバードなどのアメリカ有名大学の授業よりも価値があると評価する向きも大きいほどです。
また聴衆も耳が肥えているので、ちょっとやそっとのプレゼンでは拍手喝采という状況にならず、最大級の賛辞とされているスタンディング・オベーション(総立ちの拍手喝采)を得られるスピーカーは稀で、最大の栄誉だとされています。

最近ではフェイスブックやグーグルの創業者、一昔前ではビル・ゲイツやスティーブジョブズといった大起業家が世界的な大成功を収めたのは、彼らに世界を変えようという強い動きがあったからだと思います。TEDによって、人々は崇高なビジョンが何であるのかということについて、何となく共通の理解を示してきているようです。逆に言えば、世界に進出するビジネスモデルを思い描こうとした際には、TEDのスピーカーに負けないような大きなビジョンをもっているものでないと難しくなっているのかも知れません。素晴らしい講演がいくつも上がっていますので、ぜひ一つか二つご覧になって頂きたいと思います。

<関連記事>
【すごいプレゼン】TEDを初めて見る人におすすめの10本

アメリカに進出する秋葉系文化(アニメ、コスプレ)

 日本に出張してくる度に、毎回顔を出したくなるのが秋葉原。昔は電気街というイメージが強かったですが、今やそういう色はかなり薄くなりましたね。時代に合わせてめまぐるしく変わっていく秋葉原の街を見ることで、流行に敏感な日本の社会の一端を垣間見ることができます。

今でこそアニメ色やアイドル色がかなり強くなりましたが、秋葉系文化といっても、ゲームやマンガ、フィギュア、そして次作系PCと幅は広いものです。この中でも日本発のコンテンツの代表格はアニメとマンガ。最近ではMANGAが英単語として受け入れられるほどで、書店にいっても大きなマンガのコーナーがあります。日本で人気のONE PIECE(ワンピース)などはアメリカでも人気ですし、それ以外に侍がでてくるようなコンテンツも人気があります。

【多くのコンベンションが開催】
アメリカでは実は日本人が思うよりもはるかに多くのアニメやマンガ系のコンベンションが開催されています。一度調査したみたことがあるのですが、その数は全米で年間優に数百あってびっくりしました。その中でもロサンゼルスのanime EXPO (レポートはこちら)やサンディエゴのComic-Con、そしてNYのNew York Anime Festivalは特に有名です。
これらをレポートするために、日本人の起業家が専用の雑誌まで発行していたほどです。
(これはPOPJNEOといい、今ではウェブ版での運用となっています)
派手なメイクアップや衣装で個性を出すビジュアル系バンドも人気のコンテンツの一つです。

POPJNEO表紙
POPJNEOの表紙を飾る色鮮やかなコスプレイヤーたち

【コスプレ事情】
今日はちょうどハロウィーンですし、コスプレの話にも触れてみましょう。
コスプレというのはどちらかというと海外から日本に持ち込まれたものですね。
ゲームも、ファイナルファンタジーのような日本製RPG(ロール・プレイング・ゲーム)の美しいキャラデザインは世界中で受け入れられており、コスプレにも取り入れられています。

親日家の多いフランスではコスプレをしてカラオケ(これも日本発の世界的文化ですね)をするような大イベントが開催されているのをご存知の方も多いかと思いますが、アメリカにもいよいよ日本スタイルのメイドカフェに近いものが登場したとして話題になりました。
それがRoyalTです。私が住んでいるところから車で30分ほどのカルバー・シティというところにできました。もともとメイドカフェというとアンナミラーズが有名でしたが、どちらかというと日本風で逆輸入されたという格好です。(アメリカには他にもフーターズのような派手なコスチュームを売り物にしているお店もいくつかあります)

ROYALt
日本風のメイドカフェがアメリカに逆輸入されて話題に!?


他にも禅や着物、寿司など日本の文化で世界的に受け入れられているものも多くあります。
我こそは、という日本独自の質のよい文化をお持ちの企業はぜひとも続けて海外市場に挑戦して頂きたいと思う次第です。







アメリカのDIY(Do It Yourself)文化

今ではノートPCやDELL社製のパソコンの隆盛でやや廃れてしまった感がありますが、 日本でも一昔前に秋葉原の「自作」PC文化というのが流行したのを覚えている方も多いかと思います。この自作はアメリカの「DIY」(Do it yourself)という言葉を和訳したものです。

一般的にはパソコンはヤマダ電機やヨドバシカメラといった大手の家電量販店ですでに出来上がっているものを購入しますが、秋葉原のマニアはそうではなく、マザーボードやビデオカード、CPUクーラーに電源といったパーツを個別に買ってきて自分たちで組み立てます。自動車マニアの方でも同じように「カスタマイズ」をする方は多いと思いますが、さすがに自分で車そのものを組み立てるということはしません。パソコンそのものを組み立てるということは普通の人からすると想像もつきませんよね。

日本人と比較するとアメリカ人はこの「自作」が大好きなようです。それはやはり「個性」を重んじる風潮が影響しているのだと思います。

例えば、ファミリーレストランでの朝食の風景でも老夫婦が朝食のメニューにあれやこれやと注文をつけるのを見て驚いたことがあります。やれ卵はこういう風にして欲しいとか、ベーコンは要らないから違うのに替えてくれとか、サラダにはこれが必要ないとか。。。アメリカのチップの風習というのはこういう厄介な対応をすることに対する報酬なのかも知れませんね。

このDIY文化での代表的なものはアメリカ人にとって最も重要なものの一つであるマイホームです。日本のそれに比べるとアメリカの家屋の造りは質素というか短調で簡易的なものに見えます。しかし、それは逆にいうと実際に住む住人が簡単に改造できるようにという思惑があるということも言えます。費用節約のために大工さんに頼まず、住人がちょっとした改修するという光景もよく見かけます。
このような文化は必然的に商業的な需要をもたらします。そこでみんなが利用するお店の代表的なものが「HOME DEPOT」(ホーム・デポ)です。バカでかい敷地に所狭しと工具やらネジやら、あるいはフローリングにカーテン、照明や植物に肥料にいたるまで、ありとあらゆるものが置いてあります。もちろん、一般人だけではなく、大工さんたちも訪れます。

HOMEDEPOT店内
ホームデポの店内にはところ狭しとDIYホーム用の製品が並ぶ

これを見るたびに本当にアメリカ人はDIYが好きなのだなぁと思っているのですが、これは飲食店でも同じようなものがあります。日本にも進出しておなじみのサブウェイではサンドイッチのパンや具、調味料を自由にカスタマイズして自分向けの一品を作ることができます。

最近アメリカで流行り始めているのがカスタムバーガー屋さんの「COUNTER」です。このお店では、なんとハンバーガーをかなり細かく注文して自分だけのハンバーガーを作ることができるのです。もちろんお客さんは注文するだけで、実際に作るのはお店の人なのですがここにもDIYを好む風景が感じられますね。(そういう点では実際に自分でつくるお好み焼きはアメリカで流行る可能性があるのかも知れません。自分で調理したいかどうかは別ですが)このお店の売りはそれだけだはなく、素材にもあります。

COUNTER 店舗
COUNTERの店舗 (カリフォルニア州 スタジオシティ)

COUNTER
オーダーシート 細かいメニューでお好みのハンバーガーを!

COUNTERは西海岸発。まずカリフォルニアに20店舗以上、それからコネチカット、フロリダ、ハワイ、テキサス、そしてニューヨークと東海岸にもどんどん展開しています。海外ではアイルランドに二店舗オープンしました。

COUNTER
出来上がり例 見事ですね

このような文化はヨーロッパではまた少し違うように思いますが、アメリカに進出することを検討されている企業の方には知っておいて頂きたい文化です。実際に海外にビジネスを持ち込む際には現地の文化や風習に合わせて製品やサービスを「カスタマイズ」することをお忘れなく!


北米に押し寄せる電気自転車の波

 
みなさんは電気自転車あるいは電動自転車と聞くとどういうイメージをお持ちでしょうか。

私が学生の頃、地元でそれを見かけたことがある。それはこんな感じでした。
                                

あれから時は流れ、今流行の乗り物といえば電気自動車。中でもトヨタのプリウスは世界中で大ヒットとなり、ハイブリッドカーの代名詞と言っても過言ではないほどの存在に。
私が住んでいるカリフォルニアでは車は生活の必需品、しかしガソリンの値段は高騰する一方で最近では1ガロン当たり4ドルを超えてもみんな驚かなくなりました。私が学生をしていた頃にはこれが1ドル以下だったのですから、4倍以上に膨らんでいる計算になります。これでは省エネのハイブリッドカーに国民の意識がいくのも当然のことと言えます。

さて、そんな中、どうやら電気自転車も新たな世代として生まれ変わっているようです。下の動画は北米最大の家電量販店ベストバイで販売されている電気自転車です。
スタイルが洗練されていることに気づかれるでしょう、そして、注目すべきは後半にでてくる自転車たちです。
                                 
                                 動画はコチラ


価格は300ドルくらいの廉価版から高いものでは1000ドルを超えるものまで。
先日NYの某展示会に出展した際にも、ヨーロッパからの来訪者の方々が電気自転車の話をされていましたし、アメリカでも取り扱う店が増えてきているようです。
ガソリンの高騰により、ちょっとしたお出かけに車を使いたくないという方が増えているのかも知れませんね。

ネットでebike、smartbike、electric bikeなどと検索するといろんなタイプがあることがわかります。NYなどの市街地では折りたたみ自転車が流行していますが、電気自転車でもそういうのがあるみたいですね。私が展示会で欧州の方から「電気自転車」と言われた時、頭の中に思い浮かべていたものと実際に市場に出回っているものはまったく異なる代物でした。こんな風に、海外の市場を考える時には自分がもっている知識の枠に捕われないようにすることが重要ですね。                                 
                                
                                

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